学園のコンセプト
学園のコンセプト
1960年頃、 関田山脈の山間地に点在する村々は栄えていました。人々は自然の脅威にさらされ、時に四季の美しさに心を奪われ、ひたすら野良仕事に励み、家や村を守り暮らしていました。厳しさと幸福の中に生きるための知恵や心得が生まれ、受け継がれながら地域の特色ある文化に育ちました。
その後人々は街へ棲家を移し、近代的な暮らしによって多くのモノを手に入れましたが同時に、自然に対する恐怖や感謝と縁遠くなってしまったように思います。
2011年3月、大地震に端を発した東日本大震災によって、人々は自然とどのように向き合うべきか、選択の岐路に立たされました。
ここ新井南部地域は日本有数の豪雪地帯として知られ、厳しさと優しさのメリハリのある四季の変化が特徴です。これからの地域を支える人々にとって不可欠な「自然と共に生きる価値観」や「生命や人格の尊重」を学び、実践する場として絶好の地です。
2013年4月 水と薪学園は、生きていくために最低必要と言われた「水と薪」をテーマに、自然体験活動から得る多様な気づきによって、「自分の中にある豊かな感性を目覚めさせよう」というコンセプトでスタートしました。
自然を守り、人が育ち、地域に新たな価値が生まれ、シェアし、新たな未来へと繋がっていくことが、水と薪学園の願いです。
(学園代表 村越洋一)